システム開発において動的な画面変更は悩みのタネでした。これまでの動的変化はすべてプログラムで作られており、自社開発のエンジンとして開発してその後パッケージとして販売したという企業もあるほどです。システムにおいて動的に画面を変えるのはWEBを利用したシステムが一般的になりまた手法が変わってきています。WEBを利用した場合、作成される大本はHTMLであることが多く、フレームワークを使って対応するのが一般的です。
初期のころはJSPなどのようにパラメータによる一部変更だけに対応した場合が多かったのですが、現在主流となっているのはJSPなどの方式をさらに進めたテンプレートを利用した方式に変わってきています。テンプレートエンジンとも呼ばれ、動的なHTMLの作成に大いに力になってくれます。テンプレートエンジンは動的に変化する部分をコンパイルし直してユーザーに提供してくれますが、エンジンによってはコンパイル無しで動的表現を実現している場合も増えており、速度面でかなりの改善が行なわれてきています。また、GUIなどの画面表示だけで利用さずにSQLやXMLなど動的に変化させたい項目についても利用が進んでおり、テンプレートを幅広く使っていくようになってきました。
現在テンプレートエンジンは商用の他にオープンソース型が増えてきており、ApacheプロジェクトのVelocityなどは初期からあるエンジンで利用実績も豊富です