一口にデジタルサイネージと言っても、大きくスタンドアロン型・ネットワーク型・インタラクティブ型の3種類あります。これらはそれぞれ特徴が異なりますが、ここではネットワーク型の特徴について解説していきます。ネットワーク型のデジタルサイネージは、文字通りインターネットなどのネットワークに接続して運用するタイプです。基本的にはインターネットを通してコンテンツを配信するタイプで、管理用パソコン(専用ソフトがインストールされたパソコン)で配信するコンテンツをコントロールできるという特徴があります。
遠隔地にあるデジタルサイネージでも容易にコンテンツを更新できるとともに、複数台のデジタルサイネージを1台のパソコンで管理可能なので、コンテンツ更新の手間が少なくスピーディな更新が可能というメリットがあります。また、天気予報やニュースといった外部コンテンツを配信することも可能です。一方で、運用を開始するにはネットワーク接続の設定が必要なので導入に手間がかかりますし、STB(セットトップボックス)と呼ばれる機材が必要となるので導入コストも比較的高めです。加えて、ネットワーク使用料が発生するためランニングコストも高くなる傾向があります。
以上のような特徴があるので、ネットワーク型は複数のデジタルサイネージを設置しており、頻繁にコンテンツ更新をする必要があるチェーン店や大学・研究施設、中・大規模施設に適しています。